【改訂版】音を今より一段と魅力的な音にする練習:ソノリテについて

フルートの音の練習の王道 ”ソノリテについて” を使って


この本は、非常にシンプルな譜面で初心者からプロまで使えます! 初心者が少しでも良い音にしていくために、また中上級の人がより1.低音、2.クレッシェンドやデクレシェンド、3.音の跳躍を自由自在に扱えるようになるために、そしてプロになっても日々のトレーニングに・・・・と、いつまでも使える教本です!



音の練習のことを「ソノリテの練習」と言いますが、最も有名なのが、マルセル・モイーズというフランス人のフルーティストによって書かれたソノリテについて (Leduc版)です。そのまんま!



ここでは、

音の練習の概要、
低音域の練習
跳躍の練習

の中から、
音の練習の概要について説明します

 
この教本は、
対象:初心者〜中上級
向いてる性格:真面目で律儀・研究熱心  
目的:音質の改善 ・安定感が増す


すごく良い本ですが、強い目的意識がないと退屈に感じるかもしれません。
既にソノリテを改善するということに強い興味を持っている、中上級者も丹念に練習することで、どんどん魅力的な音にしていくことができます。


子供向きではないと思います。余程辛抱強い子は練習してくれるかも?


私の推測では、モイーズさんはとても律儀な完璧主義者だったのではないかと思います。このメソードもまたとても理論に則っています。「私はとても真面目で律儀な性格だ」と思う人には初期段階からオススメ!



音の練習

前回の投稿で書いた通り、二つの音の間をしっかりと意識して吹きます。音のつながりを意識しないと、AIが話してるフレーズのようにぎこちないものになりますので、音の間に息を吹き込んでくださいね!




音は、音色・音質・音幅・音量の四つを意識してみましょう。音が出来る要素は息の量・息のスピード・息の圧力(支え)・息の方向があります。

最も大事で気をつけるべきことは、音色・音質・音幅・音量がグラグラしないように、最初の音と次の音が同じクオリティになるように・・・と練習して行きます。二つの音の注意点は、前回の投稿をみてください


さて、二つの音だけで”魅力的な音”になるにはどうしたら良いのかな?

と考えた時・・・・


1つは音の処理。フレーズの終わりがブツ!!と切れてしまって、あー残念・・・となってしまうことありませんか? 

そうならないためには!

お腹の支えを最後まで保つことも意識しなくてはなりません。さも、さらにもう1つ後ろに音を付けるかのように(でも吹かない!)


私の音って、ちょっと耳をつんざく音なのよね…

1つは息の出だしを意識してください。つんざく音は、基本的に息のスピードだけが速すぎる場合がほとんどです。息の量と圧力が足りてない。まずはたっぷりの息で吹いてみましょう。(大きな穏やかな波が上からくるようなイメージ)

 

 2つ目は口の中が狭くて、出てくる息が最後に潰されて勢いよくなっている(ホースの先を潰すと、水が勢いよく出てしまうイメージ)。広めにアクビをするようなイメージ(勿論大きく開けないですが笑)。たっぷりーたっぷりー。



【目的意識を持ちましょう】

強い目的意識がないと、メトロノーム60でただ長い音を吹いていても、眠たくなると思います。肺活量がまだない初心者のうちは、苦しい上に酸欠でさらに眠たくなるかもしれません。


もちろんそれだけの辛抱強さがあるに越した事はないのですが・・・余程の意志を持っていない限り、この求められている事をこなすのは大変と思われるので、最初の練習の仕方の説明に関しては軽く流しつつ練習に取り組んだ方がいいかもしれません(音大生などで真剣に音に取り組みたい方は挑戦してみて下さいね)


表紙の写真(モイーズさん)はおじいさんですが、フルートの名手で西洋人ですから、一般的なフルート愛好家、学生との息の量の違いは多いにあるでしょう。指定テンポでヘロヘロな音になるより、少し速めでも良い音で練習して下さい。



また言いますが、最も大事で気をつけるべきことは、音色・音質・音幅・音量がグラグラしないように、最初の音と次の音が同じクオリティになるように


テーマを決めてみる】

慣れて来たら、自分自身でテーマを決めても良いかもしれません。今日は「甘い音で」「今日はガッツリな音で」などなど。とにかくシンプルに書かれている本ですが、書かれている事は時が経てば経つ程、「なるほどねぇ」と頷きたくなりますし、一生自分なりに工夫して使える本です。







跳躍の練習

音の跳躍はフルートにおいて難しい事の一つですが、この練習方法は非常に役に立ちます。


この跳躍を少しずつ離して行くことで、克服していきます。教本では第一段階がタンギングとなっていますが、まず腹筋だけで練習するのもお勧めです。

この跳躍練習の練習方法は、こちらの投稿に書いてありますので是非ご覧ください
1 【改訂版】音の柔軟性とアンブシュアのしなやかさ 1 初心者〜上級者向
2 【改訂版】音の柔軟性とアンブシュアのしなやかさ2 初心者〜上級者向
3 【改訂版】音の柔軟性とアンブシュアのしなやかさ3 初中級〜上級



是非取り組んでみてください!


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