アンサンブルのコツ 音楽をつなげる

再び時間が経っての更新です…。前回書こうと思いました、アンサンブルの続きです。

引き続きボザの「夏山の一日」。


アンサンブルによっては、1stフルートがひたすらメロディーを吹き、他は和音を構成する伴奏というパターンもありますが、本格的なアンサンブルや、アレンジでもきちんと作られてるのは色んなパートに所謂「聴かせどころ」「美味しい所」が分散されています。それをどう繋げて、どう展開させて行くかというのも聴かせどころの一つです。


第一楽章は、2ndフルートのテーマから始まります。4小節の終わりでディミュニエンドで3rdフルートにテーマを渡します。次に2に4thフルートがテーマを引き継ぎます。この引き継ぎの際に注意するのが、テーマを終える人が音楽を終えてしまわないようにすることです。ディミュニエンドがあると益々終えたくなりますが、自己完結してしまわないで、次に”渡すよ”という心意気を持ち繋げて行くことです。


写真1

写真2

具体的にはテンポを落とさないとかです。とくに練習番号2の一小節前の2ndフルートのように細かい音になっている時や、写真2の練習番号5の1stフルートのように細かい音になった上に次が休拍の時など。細かい音が休拍の後が休拍だと音が「ブツっ!!」っと切れた感じになるのが怖いので、ついついリタルダンドをしたくなりますが、折角練習番号4でA tempoに戻った所に出ばなをくじかれてしまいます。コツとしては、練習番号の5の、2ndフルートの"E" (ミ)を吹くつもりで…でも吹かない。するとブッツリ切れた感がなくなります。




一楽章のクライマックスに近づくと短くなった主題モティーフ(動機と言ったかな…)が繰り返されて、練習番号10に向かって行きます。これは毎回切れてしまわないように特に注意していきましょう。




 
こちらで音も少しだけ聞けます。



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