フルートあれこれ話 1 :クラシカルフルート 

クラシカルフルート(18世紀-19世紀のフルート)「ウェーバーを吹きたいな」で始めた古楽器。2012年の秋から、古楽器のクラス(音大ではなく夜間の学校)に入りました。そこで、クラシカルフルートが吹けるようになるには、バロックフルート(トラベルソ)から始めた方が良いと言われて、更に前の時代に遡ることになりました。

バロックフルート(トラベルソ)

パリのフルートコンベンションにて。トラベルソコーナー

ようやく最近クラシカルフルート入手したので練習し始めていますが、確かにバロックでの知識と技術が、楽器の機能的にも音楽的にもクラシカルフルートに繋がると実感します。
日本にいた頃に、日本の笛を習ってた時に能管を習うように先生に言われた時に似ています。能管は女性にはかなりシンドイ楽器ですが、先生が「能管には日本の音楽の特有さが隠されてるから」と。確かにその通りで、かじっただけですが大分糧になりました。

西洋音楽史は、全体の歴史で見ると案外近代に近い所で凝縮しています。モダンフルートでは、バロックは「父バッハから始まる」感じですが、バロックフルートだと「息子バッハで終わる」感じです。バロックはバッハとテレマンだけじゃない!縄文時代は学校の歴史では、土偶と縄文土器くらいしか習わないけれど、考古学始めたらかなり研究することがあるのと同じ感じでしょうか。バロックフルートは専門職化していますが、確かにこの膨大なレパートリーと様式を考えれば理解出来ます。最も、現在はモダン・バロック両刀の人も多く結構いますが。

そのトラベルソ演奏家という確固たる地位に比べると、クラシカルフルートは過渡期なのだなと感じるのです。

クラシカルフルート 8キー

トラベルソより若干音量が大きくなるクラシカルフルート。キーの数は年代、場所によって違います。このほんの過渡期に過ぎないようなクラシカルフルートですが、実はモダンフルートの定番エチュード作者、アンデルセン、フュルステナウもこのクラシカルフルートで演奏していたというから驚きです。彼らはベーム式フルートよりもクラシカルフルートの音を愛好したようです。しかしモダンフルートでも運指で格闘するエチュードをクラシカルフルートとは。超絶技巧ですね。しかし時代の音楽は、ベーム式のシステムと音を要求し始める・・・という歴史を感じます。

歴史が好きなせいでしょうか、馴染みのあるアンデルセンや、フュルステナウもこのクラシカルフルートを吹いていたのかと思うと、今度は「アンデルセンをクラシカルフルートで吹いてみたい」という別の夢も出て来たのであります。

今は糧にするつもりでトラベルソを勉強していますが、いつか当初の夢である「ウェーバー」をクラシカルフルートで吹きたいなと思っています。もちろん、チェロも、ピアノもクラシカル様式で!



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練習方法:改造練習 - アーティキュレーション

明けましておめでとうございます。つい最近始めたつもりのこのサイト既に1年経ちました。1年ちょっとで3万人越えの来訪有り難うございます。これからも合間を縫って更新して行きます。質問やリクエストがありましたらコチラにご投稿下さい。


どうも上手く吹けないと言う時の練習方法として、練習の工夫のすすめを以前に上げました。書いてあることを少し変えて練習する方法を、私は『改造練習』と呼んでいます。(参考:練習の工夫

前回はリズムを変えて練習する方法をお伝えしましたが、今回はアーティキュレーションを変えて練習する方法です。アーティキュレーションは、超王道本&一生役立ち本である音階教本タファネル・ゴーベール(ルデュック版フルートクラブ版とあります)に載っているのを参考にされればよいと思います。


用例:




アーティキュレーションを変える練習は、例えば連符(速いパッセージが続く)『何となく出来てるのだけれど、どこかばらついている気がする』時に役に立ちます。なぜなら、聴き心地の良いアーティキュレーションは舌と指のタイミングがバッチリ合っていなくてはならず、指のコントロールが要求されます。(もちろん舌のコントロールも同等に要求されますが)そして、アラというか、音のバラつきのような物がアーティキュレーションを変える事で見えてくることもあります(実は上手くミが出てなかったのを気にしていなかったのが、タンギングしたら全く出なくなって気付いたとか・・・)アラがどんどん取れて行くのです。何となく全体的には出来ているケーキだけど、どうも見た目が野暮ったいケーキ・・・を素敵な繊細なケーキにしたい、そんな時に使える練習という感じでしょうか。

またアーティキュレーンは、言ってしまえば『表情』です。この練習では各アーティキュレーションの持つ表現力と、タイミング注意しながら練習して下さい。アーティキュレーションと表情(イメージ)については、タンギング項でもお話しているので参考にして下さい。

故小泉先生の著書でも書かれていますが、『音の練習の時は、指にも気を使い、指の練習の時には音にも気を使う』つまり、指の練習だから音はどうでも良いとか、アーティキュレーションは適当にとか・・・それではいけないということですね。

改造練習まだまだあります!



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