メロディーと伴奏を見つける

ケーラーのフルート第一巻の記事の中でもお話しましたが、分析、解釈と練習方法はエチュードで学ぶことの一つです。エチュードは技術だけを学ぶわけではありません。
エチュードはメロディーラインと伴奏が一緒になって、ソロ曲になっているパターンが多いです。メロディーラインと伴奏を同じ音量、同じ吹き方で吹いてしまうと、いわゆる”棒吹き”に聞こえるので少しだけ何かが変わる分けですが、その何か・・・は実際に聞いてみないと何とも申し上げられませんが、メロディーラインが少し浮き出るように吹き、伴奏は滑らかに且つ和声(こと、ケーラーやバロック時代の曲などは)を作るように吹く・・という感じでしょうか。

例えば私の譜面(お恥ずかしいまでの殴り書きです)から。bと書かれてるところから、オレンジので囲まれているのがメロディーラインです。
ケーラー第一巻 5番より
つまり、bからメロディーが、

シ(二分音符)、ラ#(四分音符)、シ四分音符、シ(二分音符)、ラ#(四分音符)、シ四分音符 レ(全音符)

となっていて、ソミソ、ソーーーと伴奏が入っているわけです。こういう風にメロディーラインを見つけたら、まずはそれだけ吹いてみることです。とてもメロディックに。何回も吹いてるうちに感覚が分かって、そこに伴奏を入れると、自然と棒吹きには出来なくなると思います。


もう一つの例はバロック音楽のソロ曲の定番、テレマンのファンタジーです。 

テレマン 12のファンタジー 7番 より



こちら、Aと書かれている所(2段目)からアウフタク付きで主題(動機?)が4小節間続きます。その後、ゴチャゴチャと沢山音が続いていますが・・・よくよく見てみれば、3段目の1小節目3拍目から、テーマが隠れているのです(テーマと書き足してある所)◯で囲まれてる音がテーマ、他は飾り音です。

このように、テーマと伴奏を見つけ出し、テーマだけ取り出して練習する練習をしてみましょう。


また植村秦一先生著のケーラー第一巻(シンフォニア出版)はこのテーマを浮き出させる練習など色々載っていて、分析・解釈を学ぶには最適な教本になっています。