いつでも、何ででも音の練習


以前に紹介しました、音作りの本。ソノリテについては、ロングトーンを中心にした練習です。ロングトーンとは、その名の通り、長い音の練習なのですが、今回は動く音で音の練習をしてみましょう。

トレバー・ワイ氏による音づくり1の中にも少し顔を出す、”ライヒャルトの6つの練習曲”。こちらは、練習曲・・というよりも、4小節程の簡単なフレーズをどんどん移調して練習するという感じです。同じような内容でフィリップ・ベルノルド氏の”アンブシュアのテクニック”という本もあります(こちら、リンク見つからず・・・)

これらの練習は音を移動しながら、音の練習をしよう!という目的です。調性があるので、その調にあった雰囲気の音を出すという練習にもなりますね。これらの練習は、まだ指が覚束ない初心者にはちょっと難しいかもしれませんが、運指がそこそこ出来る人達にはうってつけの練習になります。


これらの基礎練習をのアイデアを生かして、エチュードや、曲の練習の中でも使う事が出来ます。タンギングの話を沢山したので、今度は逆に”スラ―・レガート”の話をしたいと思います。スラ―・レガートは音づくりの基本とも言えます。タンギングは一見難しいですが、実はスラ―で演奏すると言うのはとても難しい。そしてスラ―で美しい音が出ていなければタンギングしたらもっと悲惨になるという、一見矛盾している事を言うようですが、どちらも事実なのです。スラ―で出来るからこそタンギングで出来る。タンギングだと誤摩化せる・・・。どちらも事実。





このようなエチュードがあったとします。これを全てゆっくり目にレガートで練習してみて下さい。気をつける事は、以前にも書いた事と変わりません。音と音の繋がりを意識して、柔軟且つしっかり支えます。唇にあまり頼りすぎず、カクカクした動きにならないように気をつけます。

イメージはこれ。音の移り変わりが



こんな風にならないように・・・


どうですか??かなり大変ではないでしょうか?お腹の支えが必要です。唇のしなやかさ&柔軟性&筋力も必要です。

これは絵で言う所の下書きのような練習だと思って下されば良いのではないでしょうか。タンギング練習の為のエチュードでも、一回舌のことを忘れて音に注目してみて下さい。もしカスカスで、スカスカのレガートしか出来ないようだったら、それにタンギングが付くのですから…結果は目に見えてますね。


音の練習はこのように、機会あるごとに出来ると思って良いでしょう。




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