ケーラー・フルート 第一巻 

ケーラーの第一巻は中級位に使われている教材です。最初の方は然程難しくなく、音楽的に勉強する事が沢山あり良い教材です。植村泰一さん著の『ケーラー・フルート 第1巻 作品33-1』は、練習のアプローチが曲毎に細かく載っていて、とても分かりやすいです。また、このエチュードに限らず、一般的な練習方法にも取り入れられます。





音大を出たての頃や、留学中に初心者を教え始めた頃、意外と遠い昔に覚えた事、習った事を忘れてしまっていました。何故出来ないのか原因が良く分からないのです。でも実際は自分も、このように色々と分析し、解釈し、そして練習方法を学びながら、伸びて来たのだと思い出させられました。
現在音大在学中、音大出たてで初心者を教えているというような方も、読み直すとレッスンの参考になるのではないでしょうか。

同じ植村さんの本で、入門書、アルテスフルート奏法 第一巻 植村泰一 訳・解説 というのもあります。全くの初心者(この本のレッスン1ー8は小さい子には退屈に感じたり、高音域から始めるのが大変なので、あまりお勧めしないのですが、ある程度の年齢からは使えて、とても良い教本です。特にレッスン8からは音楽的です。)も、どのようにアプローチしていけば良いかが、細かく解説されているので、先生にはレッスンの参考に、大人の生徒さんには良い資料になるのではないでしょうか。


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