練習方法 2 - 練習の工夫 / リズム変化で練習 -

練習の工夫

練習の工夫というのはとても大事なことです。先日講師を務めた一週間の音楽セミナーでも、個人レッスンだけではなく、この「練習の工夫」についての講義レッスンを入れました。それ位、上達する上では実は大事なことだと思っています。


練習というと、ついついただ只管に繰り返してしまいがちですが、吹ける所は吹けるのです。だから吹けない所を吹けるようになるのが練習と思って良いと思います。練習方法1でもお話しましたが、鉄則は


  1. 何が出来てないのかを把握する
  2. 小さく分断して、最も出来てない所から練習する
  3. ゆっくり確実に練習する。

です。

フルートの難しい物の一つに連符があります(速い音符が連なってるのを私はこう呼んでいます)。
色々な練習方法があるのですが、ここではまず、リズム変化の練習。

例えば以下のような譜面。


この十六分音符群を、以下のリズムのように変えて練習します。


このようにリズムを変える練習は、どこがつっかかるというのではないけれど、なんとなく指が滑ってしまうという時にとても役に立ちます。音量(音幅)の不均一などにも役に立ちます。
注意すべき点は、リズムをとっても気をつけることです。何となくの付点とかではなくて、”確実メッキリ、ムチャクチャ正確”な付点にすることです。自分の指に”こう動きなさい!!”としっかり司令しながら動かす感じでしょうか。そしてどの音もしっかり鳴るように。付点だからといってホゲッとした音でも良いかな、なんて聞き過ごさないように、気をつけて下さいね。



この練習方法は故小泉剛先生の著書、フルート演奏の基礎(携帯はこちらから見れます)に載っているものです。私はフルートは小学校のクラブ活動で独学で始めました。きちんと習い始めたのは高校生になってからです。音大に行こうとその時決めたので、それはそれは快速スピードで上達しなければなりませんでした。その時にこの本に出会いました。というより、先生に教えて頂いたのですが。。。この本は、今では絶版になってしまっているようで、お値段が高くなってしまっているのが残念なのですが・・・実に実に役に立ちました。

これはほんの一部の例に過ぎませんが、練習方法に関しては、とにかくこの本から沢山のアイデアを頂きました。今でもこの本の練習方法を、自分自身も実行し、生徒達にも教えています。

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